この記事で英語音読の詳細なやり方を8段階に分けて丁寧に解説し、音読が継続できる5つのコツも教えます。

音読する少女 英語学習

いざ音読をしよう!と思っても効率的な音読のやり方がよく分からないと思っていませんか。

この記事を読めば、効果がある英語音読方法が分かります。

なぜなら、私はこのやり方で飽きずに2年以上も毎日続けられているからです。

この記事は音読を継続するコツを5つ紹介し、効率的な音読方法を8段階に分けて解説します。

この記事を読んだら、究極の音読方法を手に入れ、最高の音読方法を探すまでの「1か月」の時間を節約できます。

①英語学習の音読効果

音読は「目」、「耳」、「口」を同時に使う学習方法です

想像して下さい。

小学生の時に漢字をどのように覚えましたか?

漢字を覚える時に、「目」で見て、「手」で書いて、「口」で発し、「耳」から聞いて5感をフルに使って勉強したのではないでしょうか

インターネットで調べれば、簡単にたくさんの言語学者や脳科学者が音読の効果について述べている論文を見つけることができる。

有名な本をあげると門田修平氏の「シャドーイングと音読の科学」がある。

音読の効果は、リーディング、リスニングを中心にスピーキング、ライティングの4技能すべての能力を向上させる。

リーディングやリスニングの能力が向上することは、想像ができると思う。

スピーキングの能力向上は、一つの文章を暗唱できるようになるまで音読を継続することで、その中にあるフレーズを簡単に発話することができるようになる。

当然、スピーキングが可能になれば、ライティングも可能となり、その効果の範囲は非常に広い。

②いつから英語音読の効果が出るか

学習者の英語レベルや音読のやり方によって効果が実感できるまでの期間はまちまちである。

私が初級レベルであった時は最初の変化は3か月目で訪れた。

その3か月の間は毎日音読1レッスン(1時間程度)続けた。

色々な変化があったが例をあげると、

2-1. 使用していたテキストが簡単だと感じるようになった

最初は毎日音読するだけで、精一杯であった。

しかし3か月頃にはもっと高いレベルのテキストを利用しないと自分の英語レベルが上がらないと感じた

2-2. 朝起きて、『ふっ』とした瞬間に前日に音読したフレーズをいつの間にか口ずむ

朝起きたら、独り言のように英語のワンフレーズが口から出た。

身体が英語を認識していると感じた瞬間だった

ただ、音読を3か月したからと言って、すぐに英会話ができるということはないと思う。

私のイメージは、音読によって自分の身体にじっくりと時間を掛けながら英語の語順やリズムやイントネーションが擦りこまれていく感じである。

③音読を継続しながら、効果を出すコツ

これから紹介する音読方法は私が2年間以上も試行錯誤してたどり着いた究極の方法である。

学習のポイントは5つある

3-1. 1つのテキストをとことん使い続ける

浮気は禁止!

様々なテキストを使用し、音読をする種類を増やしたいと考えてしまいますが、1つのテキストに決めて、何度も同じテキストを繰り返し利用した方が効果がある

意識的に暗記しようとしなくても、いつの間にか暗記することが理想。

1つのテキストに14レッスン(2週間分くらい)であれば、2週間後のちょうど忘れかけた頃に同じレッスンに戻れ、そのテキストが自分の身体にしみこむ。

3-2. 自分のレベルに合ったテキストを必ず使う

勝手なイメージであるが、勉強となると、「知らないこと」を「知る」ことだと思ってしまう。

そうなると、自分のレベルよりも高いものを選択してしまうが、音読でそのレベルのテキストを使用すると100%挫折する

音読は自分が理解している文法と単語を発話することで最大の効果が得られる

良く分からない単語を何か月も発話し続けても、その単語の意味が分かることはない...

もしテキストの選定に悩むのであれば、初級から始めることをオススメする。

3-3. 音声付のテキストを必ず使用する

音読というとただ文章を黙々と読むことをイメージする人もいるかもしれない。

しかし、英語を学習するのであれば、正確な発音もイントネーションも分からない。

よって音声は必須である

音声を活用した音読学習法も後ほど紹介する。

音声がない教材であれば、音読の効果は半減すると言っても過言でない

3-4. 毎日1レッスン(30回の音読)を目指す

音読で最大限の効果を得る為に、この回数はこなした方がいい。

音読学習を始めの頃は30回の音読をこなすだけでもかなり時間がかかる

慣れてくれば、CDの音声スピードと同じ時間で音読をこなせるようになる。

但し、矛盾をするが、どうしても気分が乗らない時は1回だけ音読して終わりにしてもいいと思う...

人間だもの...

3-5. 成果がでなくとも他の学習法や教材に目移りをしない

音読を始めた次の日から英会話を話せるようになればいいが...

悲しいがそんなことはない...

例えば、自分が知らない単語を毎日10個ずつ覚えれば1週間で70個覚えたことになり、その学習成果を自分ではっきりと実感することができる。

しかし!音読はすぐに目に見える効果を得られない

3か月目くらいになって、『ようやくレッスンしている英文を口ずさめる。』、『音読している文章のナレーターのマネができる。』が始まる。

④これが私の究極の英語音読のやり方

4-1. 自分に合ったテキストを見つける

本屋さんに行って、実際にテキストを開いてみる。

本を開いて、辞書なしで何となく意味がわかるものが自分のレベルに合っている。

その感覚を持てるテキストであれば、70~80%理解できている。

4-2. まずは単語と文法構造をしっかりと把握しよう

1つ1つのフレーズ毎に5文型のどれに該当するか、S(主語)はどれか?どこまでか?

V(動詞)はどれか?同様にO(目的語)やC(補語)はどれなのかを理解する。

当然に分からない単語があれば調べる。

ここまで出来たら、音読の下準備は完了

4-3. 使い始めたばかりのテキストであれば、テキストを見ずに音声を少なくとも2回聞く

音声を聞いている時のポイントは音声を聞きながら、頭の中で単語の意味や文の構造を復習する

例えば「I study English.」って音声が聞こえたら、「I」が聞こえたら『私』のイメージを頭に浮かべ、『主語』だと認識する。

「study」が聞こえたら、『勉強している』イメージを浮かべ、『動詞』だ、「English」が聞こえたら、『英語』をイメージしたり、『目的語』だと頭で理解すること。

「...Study...」

『勉強している』

この文では動詞の役割だな。

これに慣れてくれば、一瞬にして自分が英語を勉強しているイメージを頭に浮かべ、文構造もSVOだって理解できるよになる

4-4. 音声を聞きながら、テキストを5回オーバーラッピングする

オーバーラッピングとは「教材の文章を見ながら流れる英語の音声と同時に発話していくトレーニング方法」です。 

この時の意識は音声を聞きながら、その発音とイントネーションをマネしながら発話していくとともに、目で追いながら、文の構造や音声の単語のイメージもしっかり想像する。

音読を開始した頃は「音声をマネすること」と「文構造や発話している情景をイメージ」を同時にこなすのは難しいと思うので、どちらか一方だけに意識を向けて練習した方がいいです。

イメージは以下の通りです。

I Have a pen.

私 /持っている /ペン

正しい日本語語順である「私はペンを持っている」と考えなくとも、上記の日本語語順でも正しい語順と同じ情景をイメージできると思います。

最初は難しいかもしれませんが、音声を聞きながら、この理解をできるように意識することが大切です。

4-5. 音声を止めて、テキストだけで15回音読をする

音声を聞きながら、オーバーラッピングを続けて音読を15回した方が正確な発音も聞けるので学習効果が高そうですが...

人間の脳は楽をしますので、音声を止めて、自ら意識をして音読をした方が効果が高いです。

オーバーラッピングだと、自分の大好きな歌手の音声を聞きながら、歌マネをしている状況です。

音声を止めると自分がリズムに乗れてないこと、まだ覚えていない歌詞に気づくと思います。

自分の現状をしっかり把握する為にも一度音声を切り、テキストだけで15回音読しましょう。

正しい発音がどうしても思い出せない時は、音声を聞き返して思い出してください。

この段階のポイントは、今まで聞いた音声の発音やイントネーションを思い出しながら発話したり、自分のペースで文構造を意識して音読してください。

慣れたら、その両方が一度にできるようになります。

余談ですが、集中し過ぎると、何回音読したのかを忘れてしまうので、音読回数をメモをした方がいいです。

4-6. 今度はテキストを見ずに音声だけでリピーティングを5回する

リピーティングとは、「英文を聞いた後に、それをそのまま自分の口でもう一回復唱するトレーニング方法」です。

リピーティング用に事前に自分で音声の後に空白を設けた音源を作成してもいいと思いますし、それが大変であれば、一時停止ボタンで自分がリピーティングできそうな場所で止めて、発話してもいいです。

ここで一番大切なことは聞いた音声とそっくりにイントネーションと発音を完璧にマネすることです。

余裕が出てくれば、文構造や発話しているフレーズの情景を頭に浮かべることにも意識を向け始めればいいです。

ただ、それが出来るようになるのはかなり時間が必要です。

この段階は5回だけですが、かなり大変な練習法です。

最初は単語の聞き漏れや聞き違いが多く、音声と同じように発話することも出来ないと思います。

私も何回聞いても、聞こえないと感じる単語はあります。

4-7. テキストを見ずに音声だけでシャドーイングを5回する

シャドーイングとは、「英語を聞きながらそれをマネして発話するトレーニング方法」です。

音読練習の最終段階!

シャドーイングはかなり難しい音読練習法です。

シャドーイングの時に発音やイントネーションをしっかり聞いて発話することも大切ですが、この音読法の時に発話しながら、発話しているフレーズの情景をイメージしたり、もしくは文の構造を考えながら発話して下さい

最終的にはその両方を同時にこなすことができるようにしましょう。

4-8. テキストのゴールと次のテキストの移行のタイミング

4‐3の段階は同じテキストを何周も繰り返しているのであれば、飛ばしてもいいです。

4-4から4-7までの段階は飛ばさずに何度も練習してください。

気づいたら、暗記しているレベルが最終目標です。

次のテキスト(レベル)に移行するタイミングは、音読してるテキストが簡単すぎると感じ、脳が遊び始め、他のことを考え始めたら、次のステップに移った方がいいです。

⑤英語の音読に効果がある教材

音読の教材はどのような教材を選んだらいいか分からないと言う方は下記の記事を読んで頂ければと思います。

各レベル別にオススメの音読テキストを紹介した記事になります。

また、すぐにテキストを買うのはもったいない。

まずは『無料』で少し音読練習をしてみたいと言う方は下記の記事で『完全無料』で音読練習できるサイトを紹介してますので、参考にして下さい。

まとめ

1. テキストを見ずに音声を少なくとも2回聞く

2. 音声を聞きながら、テキストを5回オーバーラッピングする

3. 音声を止めて、テキストだけで15回音読をする

4. テキストを見ずに音声だけでリピーティングを5回する

5. テキストを見ずに音声だけでシャドーイングを5回する

この作業を1日1レッスンで行ってください

そのレッスンを少なくとも6回は同じテキストを繰り返すとより効果があります。

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