『表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習』ってどんな問題集なんだろう?どのように使えばいいの?どんな人にオススメ?
こんな疑問に回答します。
私は『表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習』を6周やりました。6周以上もこの問題集を勉強した人はかなり少ないと思います。
この経験があなたのこの問題集を使ってみようかどうかの判断に参考になったら嬉しいです。
①『表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習』ってどんな問題集?
英語学習者から長く愛されている『ロイヤル英文法』の姉妹版である『表現のための実践ロイヤル英文法』の問題集である。
『表現のための実践ロイヤル英文法』は特に英作文の能力を伸ばしたい人向けに作られたテキストです。
併用問題集でありながら、この問題集単独でも英作文法を伸ばせるように設計されており、全部で24章あり、章毎の解説から問題までがこの1冊で学べる。
また、別冊の解答と解説集は問題集以上の価値があります。
問題集の解説には『表現のための実践ロイヤル英文法』の該当ページが記載されており、テキストと問題集(本書)とも持っていた方が学習効果が高いが、本書だけでも文法力は高められる。
②表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習を使った感想
この問題集に初めてチャレンジした時は正直レベルが高いなと感じました。
それまでにやり遂げた問題集は『中学英語をもう一度ひとつひとつ分かりやすく。』だけ...
ほとんど問題を解けなかったので、全24章ある中で7章目まで勉強を進めた時に「この問題集を使うのを止めようかな」と感じました。
「この問題集をやり遂げなくても英語は話せるんじゃないか」と自分の都合の良い方向に考え始めてしまいました...
しかし、英語を話せるようになった人の多くが英文法を勉強していることに改めて気づき、「まずは最後までやり遂げてから考えよう」と考え直しました。
実際、3周目を終えるぐらいまではいつも「難しいな」と思っていましたし、1章分を終えるにも1時間以上は掛かっていました。
4周目くらいから負担が大きく減り、スムーズに解答ができるようになりました。
出題方法も穴埋め問題や正誤問題、出題者の指示に従って全文書き換える問題など様々な種類があります。
特に全文書き換え問題は実力がつきます。
この問題集を終えたことで文法問題に対する嫌悪感が全くなくなり、逆に得意のイメージを持つことができました。
しっかりと反復練習すれば、実力がつく問題集です。
別冊には参考書の『表現のための実践ロイヤル英文法』の該当ページが記載されており、参考書があった方がより学習効果が高いと思います。
しかし、理解ができなかった例文はインターネットで検索すれば、同じような例文の解説を見つけることができます。
③表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習のオススメポイント!
3-1. 本書のボリュームは多くない
全24章から成り立ち、各章ごとにテーマ解説が1ページ、確認問題が3ページ、実践問題が1ページの構成。
たった5ページで1つのテーマを終えることができます!
文法書や文法の問題集の悩みの1つに圧倒的なボリュームを目の前にしてやる気がなくなることがあります。
この問題集はコンパクトなので、そんなことはありません。
3-2. テーマ解説で簡潔にそのテーマのポイントがわかる
テーマ解説を理解すれば、その後の問題が簡単に解けます。
正直、テーマ解説だけでは理解ができない項目があり、『表現のための実践ロイヤル英文法』もあれば...
と思うことが1冊を終えるまでに5回ぐらいありました。
しかし、自分でインターネットで調べれば充分カバーできます。
私は分厚いテキストや問題集が手元にあると『ビビる』ので、極力そのようなテキストは手元に置きたくないです。笑
3-3. 問題の出題方法が豊富
基礎を確認する穴埋め問題や4択問題から英作文をする問題などバリエーションが豊富です。
英作文が必要な問題は各テーマを把握していないと解答することは難しいです。
3-4. 別冊の解答と解説集の例文が充実
著者の綿貫氏ははしがきなどでこの別冊の重要性を丁寧に説明しています。
「この問題演習の主体は問題集ではなく別冊の解答と解説集である」とまで言っています。
この別冊は非常にコンパクトであり、そこに収録されている例文は著名な先生方が選んだものです。
この例文の音読暗唱こそがこの問題演習の核です。
④表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習の欠点
あえて欠点をあげるならば、『表現のための実践ロイヤル英文法』の併用問題集という立ち位置であることから、問題解説の説明をいくつかテキストにまかしている点です。
しかし、先ほども紹介した通り、インターネットで検索すれば、同様の構文や文法構造の解説は簡単に見つけることができます。
⑤表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習はどんな人にオススメ
私が実際にこの問題集を使って感じたことは、英文法のレベルを底上げしたいと思っている人が使うべきだということです。
当たり前の解答でごめんなさい。
「英語のライティング力を高めたい!」と言う人に向いています。
この問題集をこなしても短期間でビックリするようなTOEICのスコアアップは期待できないです。
じっくりと英文法の実力をつけたい人やライティング力を高めたい人向けであり、TOEICのスコアを短期間で伸ばしたい人はTOEIC向けの文法問題集をこなした方がその目的を達成する近道です。
⑥表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習の私の使い方
6-1. テーマ解説に目を通して内容を理解する
各章のテーマがしっかりと1ページでまとまっているので、1つ1つ理解する。
1周目ですべてを理解するのは非常に難しいと思います。
1周目は「70%程度理解できればいいや」の気持ちでいいです。
2周目、3周目で段々と理解度を高めてください。
6-2. 問題1、問題2など大きな問題毎に区切って問題を解き、解いたらすぐに解答と解説集で内容を確認する
すべてを一気に解答してから、解答と解説集をみながら、問題を進めていくよりも非常に効率的です。
大きな問題毎に『問題回答→内容確認』で進めてください。
その方が解答、解説集の内容がじっかりと頭に入ります。
6-3. 解答と解説集の例文をしっかりと音読する
ここが一番大切です。
1つ1つの例文を必ず音読して下さい。
私の場合は少なくとも3回は音読しました。
最初はテキストを見ながら音読し、次にテキストから目を話して音読してください。
⑦表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習を使ってどんな変化があったか
この問題集を何度もやり遂げて基本的な文法問題はほとんど正解できるようになりました。
一番大きな変化は文法に対する意識の変化です。
今までは文法問題は難しくて嫌だなと思っていましたが、この問題集を何度も終えた時には「どのテーマの文法問題なんだろう?分詞かな?副詞かな?」とパズルを解くようなイメージに変わりました。
⑧まとめ
今回の内容をまとめると以下の通りです。
『表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習』のオススメポイント!
- ボリュームが多くない
- テーマ解説で簡潔にそのテーマのポイントがわかる
- 問題の出題方法が豊富
- 別冊の解答と解説集の例文が充実している
表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習のオススメの勉強法。
- テーマの解説を理解する(1周目は70%理解でもよい)
- 大きな問題毎に区切って問題解答→内容確認を繰り返す
- 解答と解説集の例文をしっかりと音読する
今回は文法の問題集を紹介しました。
英語の実力をつけるためには文法だけでなく、他の学習も必要です。
私はその中でも特に音読学習が英語の実力を向上させたと感じております。
もし興味があれば、下記の音読のやり方を説明した記事や音読のオススメのテキストを紹介した記事がありますので読んでみてください。
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